EXHIBITIONS

熊倉涼子「Pseudomer」

2018.08.25 - 09.15

熊倉涼子 Still Life with Artifacts about the Universe 2018

熊倉涼子 The Earth 2018

熊倉涼子 Still Life with Reproductions of Portraits 2018

 熊倉涼子は1991年東京都出身、2014年多摩美術大学を卒業。モチーフとなる物体をつくる・組む・撮影するという制作過程において発生する「ずれ」や「ねじれ」といったエラーをあえて組み込んだ静物画を発表し、「写実的に描くこと」への根源的な問いかけや新たな気づきをもたらしてきた。
 
 16年の個展「PICTOMANCY」から2年の歳月を経て開催される本展では、生を持たないぬいぐるみをモチーフに、艶めかしさや死んだような印象を鑑賞者に与えた作品から一転、古代より更新を繰り返してきた宇宙や地球、信仰のかたちを取り上げた新作を展示。

 熊倉のモチーフ台で何度も組み上げられるプロセスで生じた「ずれ」や「ねじれ」をも忠実に描いた作品から、本物よりもリアルな真実味や、未開の概念を発見することができるだろう。