EXHIBITIONS

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念

カール・ラーション

スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家

カール・ラーションの画集『わたしの家』(1899刊) カール・ラーション・ゴーデン蔵 © Carl Larsson-gården

カール・ラーション アザレアの花 1906 ティールスカ・ギャラリー蔵 Photo by The Thiel Gallery / Tord Lund © The ThielGallery / ThielskaGalleriet, Stockholm

リッラ・ヒュットネース(現・カール・ラーション・ゴーデン)の食堂 © Carl Larsson-gården

リッラ・ヒュットネースの庭に集うラーション一家 1906-07頃 © Carl Larsson-gården

 家族をモチーフにした温かい作品で知られるスウェーデンの国民的画家、カール・ラーション。昔ながらの伝統が残るダーラナ地方にある田舎の家「リッラ・ヒュットネース」を妻のカーリンとともに美しく改装し、その暮らしぶりを19世紀最新の印刷技術を用いた画集で大衆に発信した。それらは現代のスウェーデンのインテリアにも深い影響を与え、また各国で翻訳出版されている。

 日本では24年ぶりの回顧展となる本展では、絵画をはじめ、夫妻がデザインした家具や妻・カーリンのテキスタイルなど、初公開を含む品々を展示。必要なものや好きなものを自分の手でつくり出すセルフ・リノベーションの名作を通して、ポストモダニズムのデザインにも刺激を与え、世界を魅了したライフスタイルに迫る。