EXHIBITIONS

マルセル・デュシャン生誕130年記念

瀧口修造・岡崎和郎二人展

ART OFFICE OZASA|12.31 - 02.11

マルセル・デュシャン生誕130年記念「瀧口修造・岡崎和郎二人展」 展示風景 2017

マルセル・デュシャン生誕130年記念「瀧口修造・岡崎和郎二人展」 展示風景 2017

マルセル・デュシャン生誕130年記念「瀧口修造・岡崎和郎二人展」 展示風景 2017

瀧口修造 Ⅲ-09 デカルコマニー Photo: 山本糾

huzo akiguchi-Arrow Finger Photo: 山本糾 © Okazaki Kazuo Courtesy Shigeru Yokota Gallery

 マルセル・デュシャン生誕130年を記念し、瀧口修造と岡崎和郎による展覧会を開催する。

 現代美術の開拓者、デュシャンが注目される以前の1930年代、瀧口はその活動に深い関心を寄せ、度々論じた。58年の訪欧中に本人に出合ってから文通や著書の献呈などのやりとりが続き、63年頃に構想した架空の「オブジェの店」に対して、デュシャンから若き日の女性名「ローズ・セラヴィ」を贈っている。瀧口は命名への礼状とともに、自作のロトデッサン(モーターによる回転線描)を同封したほか、『マルセル・デュシャン語録』(1968)を刊行。デュシャンの代表作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》の「眼科医の証人」の部分を立体化したマルチプル《檢眼圖》(1977)も制作した。

 いっぽう岡崎もデュシャンに触発される美術家のひとり。50年代から一貫してオブジェに取り組み、86歳を超えた現在も「御物補遺」「Who’s Who” ”HISASHI”」の各シリーズなどを継続するほか、デュシャンに関連するレディメイド作品《ハート》(1962)や《窓》(1965)など数多く手がけてきた。

 学生時代から瀧口の『近代藝術』を熟読していた岡崎は、「瀧口修造―Arrow Finger」(1968)など、瀧口にちなんだ作品も発表。50年代から岡崎の仕事を評価していた瀧口も、『マルセル・デュシャン語録』の製作協力者に岡崎を加え、《檢眼圖》の実際の制作を岡崎に委ねるなど、デュシャンに対する関心や敬意を共有することを通じて交流した。

 本展は『マルセル・デュシャン語録』と《檢眼圖》をはじめ、瀧口、岡崎のデュシャンに関連する作品など約40点を展示。デュシャンに対するふたりの傾倒ぶりや交友関係を深掘りする。