EXHIBITIONS

高野山金剛峯寺襖絵完成記念

千住博展

日本の美を極め、世界の美を拓く

2018.08.10 - 08.26

千住博 龍神I, II 2015 軽井沢千住博美術館蔵

千住博 高野山金剛峯寺襖絵 断崖図(部分) 2018 高野山金剛峯寺蔵 Photo by Yoshichika Murakami

千住博 三春の瀧桜 2013 軽井沢千住博美術館蔵

 絵画のみならず、羽田空港やJR博多駅などのアートディレクション、数々の舞台美術も手がけてきた日本画家・千住博の大規模個展が開催される。

 千住は1958年生まれ、82年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。95年の第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞を受賞。2007年フィラデルフィア「松風荘」の襖絵を制作。13年大徳寺聚光院に襖絵を奉納。17年にはイサム・ノグチ賞を受賞した。

 空海によって開かれた真言密教の聖地・高野山金剛峯寺に奉納される襖絵の完成を記念する本展では、画家自身が40余年の集大成と位置づける、総延長17mの《断崖図》と25mの《瀧図》からなる大作を先がけて公開。時間とともに白い瀧から青い瀧に移り変わる《龍神I,II》(2015)や、70年代以降の多岐にわたる作品も紹介し、日本画の新しい可能性を模索してきた千住の世界観を展望する。