EXHIBITIONS

1940's フジタ・トリビュート

小沢剛研究室 また帰って来たペインターF 2018

米田知子 道―サイパン島在留邦⼈⽟砕があった崖に続く道 2003 Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts

O JUN ベッド・埃・TVの光(参考作品) 2013 撮影=宮島径 ©O JUN Courtesy Mizuma Art Gallery

村田真 プチ戦争画(参考作品) 2015 SNOW Contemporaryでの展示風景

 藤田嗣治の没後50年にあたる2018年、日本やパリなどでその画業の全貌にせまる回顧展の開催が予定されている。日本では、東京都美術館が大規模展を行うにあたり、隣接する東京藝術大学大学美術館で、関わりのあった幅広い世代の作家たちが藤田をトリビュートする展覧会が開催される。

 藤⽥は東京藝術大学の前⾝・東京美術学校を卒業した、本学にゆかりのある作家。また1930年代半ば〜40年代末の日本在住期には、主に東京都美術館で作品を発表し、43年に作戦記録画の代表作《アッツ島⽟砕》が展示されたのも同館であった。

 本展は藤田が太平洋戦争期の作戦記録画に関わった時代にフォーカスし、現代作家たちのトリビュート作品と近年東京藝術大学に寄贈された藤⽥資料の一部を展示を行う。出品作家は小沢剛研究室、O JUN、米田知子、秋本貴透、平川恒太、村田真、笹川治子、中山岩太(藤田ポートレイト写真)、野見山暁治(特別協力)ほか。