版画キングダム―古今東西の巨匠が勢ぞろい！

　古今東西の版画作品を収集してきた町田市立国際版画美術館の開館30周年記念展が開催される。

　同館は1000年以上前につくられた世界最古の印刷物とされる《百万塔陀羅尼（ひゃくまんとうだらに）》から、日本美術や西洋美術の巨匠の作品、大学生の優秀作品までを所蔵。中には、版画作品かと疑ってしまうような作品も収められている。

　「版画キングダム」と題された本展では、3万点を超えるコレクションから、デューラー、葛飾北斎、ミュシャ、ピカソ、草間彌生などの版画作品を含む、地域や時代の異なる作品を織り交ぜた約180点を展示（前後期で一部展示替えあり）。「恋」「謎」「苦悩」「祈り」などの10テーマで、「版」が紡いできた歴史と表現手法の多彩な魅力を紹介する。