EXHIBITIONS

立花文穂「書体|shape of my shadow」

2018.06.29 - 07.29

立花文穂「書体|shape of my shadow」 展示風景

立花文穂「書体|shape of my shadow」 展示風景

立花文穂「書体|shape of my shadow」 展示風景

 文字や紙、本を素材に作品制作を行うアーティストであり、自ら責任編集とデザインを担当するヴィジュアルマガジン『球体』をはじめ、グラフィックデザイナーとしても活動する立花文穂。生家が製本業を営んでいたことから、身近にあった古い紙や印刷物、そこで目にした文字などを換骨奪胎する作風で高く評価される。

 近年では、「身体とカタチ」をテーマとし、The Massや佐賀町アーカイブ(ともに2016)、ギャラリー360°(2014)で個展を開催、鉄道芸術祭(2017-18)や「風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」(国立国際美術館、2011)のグループ展などに参加した。

 自らの20年の集大成『Leaves』や『球体』1〜7号、またスプラウト・キュレーション神楽坂のこけら落としとなった伊勢克也「Macaroni / Lost and Found」展で陳列された『家について』『Foil.vol.3 』といった出版活動も、立花の特筆すべき仕事となっている。

 本展のタイトル「書体」は「書く体」の意。大切に保管され、美しく経年変化した古紙に、現在の立花の境地とも言えるかたちが、墨でシンプルに書かれた作品で構成される。