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村井進吾

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村井進吾 参考画像

村井進吾 参考画像

 野外彫刻展という場を通し、彫刻と地域のあり方を提示してきた村井進吾。1996年から茨城県筑波山麓を会場に行われる「雨引きの里と彫刻」展に継続して出品するなど、現在まで数多くの個展、グループ展で精力的に発表している。

 近年は2001年大分市美術館での個展を開催。さらに、09年の「アーティストファイル 2009 - 現代の作家たち」(国立新美術館)では、黒御影石の作品群で、全長42メートルという大空間に静謐な空間をつくり上げ、好評を博した。

 村井の作品は黒御影石や大理石を掘削しただけのシンプルな形状でありながら、「石」本来が持つ重量感や緊張感を湛え、また「闇の固体である石とはどのようなものなのか」という作家の素材への探究心が表されている。

 本展では、近年のシリーズ「黒体」「再封」に続く「INGOT」を公開。作家にとって2年ぶりの新作となる。