EXHIBITIONS

S-HOUSEミュージアム × クシノテラス合同企画展

越境するミュージアム

アンディ・ウォーホール キャンベルスープ

アンディ・ウォーホール キャンベルスープ

工藤哲巳 広島の化石/脱皮の記念品

篠原有司男 オートバイに乗った牛ちゃん

伊東宣明 生きている/生きていない(2017.6/尻海_1)

Chim↑pom SUPER RAT(2006, 2011) © Chim↑Pom Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production, Tokyo

長 恵 天子のシンクロナイズド・スイミング

 S-HOUSEミュージアムとクシノテラス、2つのスペースが協同し企画した初の展覧会が開催される。

 S-HOUSE ミュージアム(岡山県岡山市)は、妹島和世と西沢立衛(りゅうえ)による建築家ユニット・SANAAが初めて設計した木造個人住宅を活用し、2016年に開館。戦後混乱期に多くの芸術家を支援した瀧口修造の理念を受け継ぎ、10年間アーティストを固定し、毎年新作を加えながら日本の芸術の最先端を体験できる美術館として活動を続けている。

 いっぽう、現代美術という「中心」だけではなく、あらゆる表現や身ぶりなども含めた「周縁」に目を向けてきたのが、S-HOUSE ミュージアムと同時期に開館したクシノテラス(広島県福山市)だ。クシノテラスは、未だ評価の定まっていない市井の人たちの表現を数多く紹介し続けている。

 本展は、「中心/周縁」という一見相反する美術を取り扱ってきた2つのミュージアムのコレクションを交換して展示。既存の価値観や先入観を解きほぐし、普遍的な価値観が共有されることを目指す。

<出品作家>
アンディ・ウォーホール、李禹煥、篠原有司男、工藤哲巳、荒木経惟、荒川修作、太田三郎、松田修、野村佐紀子、Chim↑Pom、伊東宣明、宮脇愛子、亀井徹、新しい骨董