宮下大輔

　『美術手帖』（2016年12月号）の「あなたの知らないニューカマーアーティスト100」で注目され、gallery Nで行われた「パープルームのオプティカルファサード」（2017）でも話題を集めた宮下大輔の個展を開催する。

　宮下は1980年生まれ。広島県、岡山県、福岡県での個展のほか、近年はパープル―ム主宰のグループ展にも参加している。これまで、集めた落下物をグリッド状に並べた作品や、クリップ、コンセントタップを羅列したドローイング作品などを発表。

　PCの画面を埋め尽くすフォルダ、重なった紙コップ、広告の入っていない空白の看板といった、日常の中で目が合うように遭遇する物体や現象、風景から感じ取った謎と気配、魅力を「並べる」ことで、それらが存在した事実を示している。