EXHIBITIONS

かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-

かこさとし 『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店刊 Illustrations © Kako Research Institute Ltd.

かこさとし 『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店刊 Illustrations © Kako Research Institute Ltd.

かこさとし 『だるまちゃんとてんぐちゃん』福音館書店刊 Illustrations © Kako Research Institute Ltd.

かこさとし 『からすのパンやさん』偕成社刊 © 1973,Satoshi KAKO

かこさとし 『からすのパンやさん』偕成社刊 © 1973,Satoshi KAKO

かこさとし 『たべもののたび』童心社刊

 『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』などで知られる絵本作家、かこさとし。1959年に『だむのおじさんたち』でデビューして以来、物語絵本や科学絵本など多岐にわたる作品を発表し続けた。創作の原点となったのは、50年代の川崎市幸区古市場でのセツルメント活動にあったという。

 セツルメントとは、地域住民の生活向上のために助力する社会事業およびその施設のこと。かこさとしはセツルメント活動において川崎の子供たちに創作指導するほか、自ら紙芝居や幻灯を制作し、子供たちに読み聞かせ、この経験を作家活動の大きな糧とした。

 本展は、代表作「だるまちゃん」シリーズや『からすのパンやさん』の一場面や、『どろぼうがっこう』、ほかにも『かわ』や『たべもののたび』など科学絵本を全場面展示するほか、作品に通底するキーワードとして「見る」「知る」「学ぶ」「食べる」場面を中心に展示する。

 また、2018年5月2日に世を去った作家への哀悼の意を込め、展覧会の会期中、川崎市市民ミュージアムの館内では記録映像の上映と、感謝を伝える場として「いつまでも いつまでも かこさとしさん」のコーナーを設置。誰でも自由に来場でき、メッセージは加古総合研究所へ届けられる。