EXHIBITIONS

MATHRAX いしのこえ

2018.05.20 - 07.01

Photo by KENJI KAGAWA

Photo by Kenji Kagawa

Photo by Kenji Kagawa

Photo by Yoshiko Kawano

Photo by Yoshiko Kawano

 なでるとオルゴールのような音を奏でる動物の木彫や、水面に映る光をモチーフにしたLEDの照明作品など、デジタルデータと知覚を題材とした作品を発表する久世祥三と坂本茉里子によるアートユニット・MATHRAX(マスラックス)と、茅ヶ崎の中学生のコラボレーション作品《いしのこえ》の特別展示が行われる。

 《いしのこえ》は2016年の夏に茅ヶ崎市美術館で開催された企画展「じぶんのまわり ―耳でながめて 目でかいで 鼻でふれて 手できいて―」で制作され、MATHRAXが作品に用いる電気の力によって、石と身体と世界との接続を試みた作品。17年に、身体を通じて自己と世界をつなぐ優れた作品に贈られる世界的なデザイン賞「HAPTIC DESIGN AWARD」の優秀作品に選ばれている。

 長い年月をかけて海岸にたどり着いた様々な石にそっと触れることで奏でられる《いしのこえ》は、これまでとらえていた世界の認識を揺さぶるような、不思議な体験をもたらすだろう。