EXHIBITIONS

国立映画アーカイブ開館記念

没後20年 旅する黒澤明

槙田寿文ポスター・コレクション

2018.04.17 - 09.23

『蜘蛛巣城』イタリア版(2シート判) 1959 ポスター=カルラントニオ・ロンジ

『影武者』東ドイツ版 1981  ポスター=オットー・クンメルト

『酔いどれ天使』ポーランド版 1960 ポスター=ウワディスワフ・ヤニシェフスキ

『用心棒』アメリカ版 1961

『七人の侍』イギリス版(アカデミー・シネマ版) 1950年代 ポスター=ピーター・ストロスフェルド

『天国と地獄』イギリス版 1963

 1952年に設置された国立近代美術館の映画事業(フィルム・ライブラリー)に始まり、東京国立近代美術館フィルムセンターの活動を経て、2018年に設立された「国立映画アーカイブ」は日本で唯一の国立映画専門機関。開館記念となる展覧会では、黒澤明の映画に焦点を当てる。

 1951年ヴェネチア国際映画祭で『羅生門』で金獅子賞を受賞して以来、「クロサワ」の名は世界の映画界を席巻。黒澤の逝去から20年を経たいまも変わらず、日本映画の高い芸術性を示すシンボルとして評価されている。

 本展では、黒澤明研究家・槙田寿文のコレクションから、世界30か国の映画ポスター84点を中心に、海外との関わりを示す資料を展示。各国のデザイナーや画家たちの、作品の力感に沿った筆致や大胆で前衛的な解釈を紹介しながら、黒澤映画の卓越した国際性に迫る。