EXHIBITIONS

泉茂 1960-70's

Yoshimi Arts|06.03 - 06.23

泉茂 FGP2018 1968 Courtesy of Yoshimi Arts

泉茂 FGP2018 1968 Courtesy of Yoshimi Arts

泉茂 FM8xx(仮称) 1967 Courtesy of Yoshimi Arts

 日本最初の国際版画展とされる「東京国際版画ビエンナーレ展」(1957年)の第1回で新人奨励賞を受賞し、リトグラフやシルクスクリーンといった新たな技法で日本の現代版画の時代を築いたひとり、泉茂(いずみ・しげる)の個展が開催される。

 1922年⼤阪市に生まれた泉は、画家としてキャリアをスタートさせ、瑛九らとともに「デモクラート美術家協会」(1951〜57年)を設立。中心人物として活動した後、エッチングやリトグラフの制作に着手した。59年ニューヨークに渡った泉は、抽象表現主義やポップアートへの移り変わりを体験し、63年にパリに移る。当時のパリで起きていた前衛芸術運動・アンフォルメルの影響もあり、移住後すぐに作品を発表する機会に恵まれ、パリ市立近代美術館に作品が収蔵されるなど充実した日々を過ごした。

 制作初期に幻想的な情景を描いた泉は、作風を幾何学な模様を有した無機質なものへと変化させ、単純な形態から構成される様々なイメージを追求。約9年間ニューヨークとパリの滞在を経て帰国し、⼤阪芸術⼤学でエアーコンプレッサーを使用した新たな作品の制作を開始する。晩年は、雲形定規を用いた色彩豊かな作品を手がけた。

 本展では、63〜68年のパリでの滞在期間に描いた作品から、70年代初めに⼤阪芸術⼤学でエアーコンプレッサーを用いて作品を描き始めるまでの作品約10点を展示する。