EXHIBITIONS

プラド美術館展

ベラスケスと絵画の栄光

2018.06.13 - 10.14

ディエゴ・ベラスケス バリェーカスの少年 1635-45 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス マルス  1638頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス 東方三博士の礼拝 1619 マドリード、プラド美術館蔵  © Museo Nacional del Prado

ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら 視覚と嗅覚 1620頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

ティツィアーノ 音楽にくつろぐヴィーナス 1550頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

クロード・ロラン 聖セラピアの埋葬のある風景 1639頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

 スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された世界屈指の美の殿堂、プラド美術館。同館の誇りであり、西洋美術史上最大の画家のひとりであるディエゴ・ベラスケスの作品を軸に、17世紀絵画の傑作が集う、関西では12年ぶりとなる展覧会が開催される。

 17世紀のスペインは、ベラスケスをはじめリベーラ、スルバランやムリーリョなどの大画家を輩出。優れた芸術を育んだ重要な一因に、歴代スペイン国王がみな絵画を愛好し収集したことが挙げられる。

 国王フェリペ4世の庇護を受け、王室コレクションのティツィアーノやルーベンスの傑作群から触発を受けて大成した宮廷画家ベラスケスは、スペインにおいて絵画芸術が到達し得た究極の栄光を具現した存在であった。

 日本では過去最多となるベラスケスの傑作7点が並ぶ本展は、ルーベンスやムリーリョ、スルバランなど、フェリペ4世の宮廷を中心とした17世紀スペインの国際的なアートシーンを再現。プラド美術館の幅広いコレクションの魅力を紹介する。