EXHIBITIONS

河口龍夫

時間の質 あるいは 関係-時間

2018.03.26 - 04.20

「河口龍夫 時間の質 あるいは 関係-時間」展示風景より

「河口龍夫 時間の質 あるいは 関係-時間」展示風景より

「河口龍夫 時間の質 あるいは 関係-時間」展示風景より

「河口龍夫 時間の質 あるいは 関係-時間」展示風景より

 1960年代より国内外で活動し、「見えること」「見えないこと」の関係を作品化してきた河口龍夫。種子を鉛で覆う、蓮を蜜蝋で包むといった方法であるものを封印することによって、見える、あるいは見えなくともそこに存在する時間の流れや空白、死生観など鑑賞者の意識を呼び覚ましてきた。

 近年の展覧会に「河口龍夫展」(横田茂ギャラリー、2015)、「Tatsuo Kawaguchi Land and Sea 1970」(Taka Ishii Gallery New York、2015)、「河口龍夫 原稿用紙、本の中に」(NADiff a/p/a/r/t、2015)、「二年後。自然と芸術、そしてレクイエム」(茨城県近代美術館、2013)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」(2012)など。2008年第15回日本現代藝術振興賞受賞、17年に第58回毎日芸術賞を受賞している。

 本展では、現在に至る仕事のなかから、化石を和紙にフロッタージュした《関係-時のフロッタージュ・5億6000万年 2》(2009)、星座の光年に着目した《COSMOS》(1974-75)、東日本大震災を機に制作された《真珠になった種子》(2011)など時間にまつわる作品を展示。さらに新作《陸と海の時相から 時間の外側》(2018)も並ぶ。