EXHIBITIONS

地主麻衣子

「欲望の音」スクリーニング

2018.04.27 - 05.06

地主麻衣子 欲望の音 2017 © Maiko Jinushi

地主麻衣子 欲望の音 2017 © Maiko Jinushi

 地主麻衣子は1984年生まれ、多摩美術大学在学中はドローイングや小説を制作。2010年より映像を撮り始め、現在は映像作品を中心にドローイングや小説、詩、また時にインスタレーションやパフォーマンスを組み合わせるなど、様々な媒体で作品を発表している。

 地主の映像作品は、男性のモノローグや、演説、また人々が対話する姿や執筆する情景などが複数の視点から描かれ、自身と他者、自身と社会に関する考察を盛り込むことで日常の断片を綴ったストーリーにとどまらない深みがもたらされ、見る者を惑わせながら作品の世界観に引き込んでいく。また「新たな文学を生み出す」ことを掲げ、近年では公開撮影という方法で映像作品が持つ可能性を広げている。

 本展で上映される《欲望の音》は、2017年にLive Biennale(カナダ)で行った地主麻衣子によるパフォーマンスの映像。欲望についてパーカッショニストと話し、会話の内容に沿って演奏が行われる、欲望についての考察が音楽に浮上するドキュメンタリーとなる。