EXHIBITIONS

HIRAKU PROJECT VOL.3

流麻二果「色を追う/Tracing the Colors」

2018.03.17 - 05.13

流麻二果 照降なし(部分) 撮影=加藤健

流麻二果 照降なし 撮影=加藤健

流麻二果 色の跡 2017 撮影=加藤健

流麻二果 人肌 2017 撮影=加藤健

 ​2017年10月にポーラ美術館で新設された現代美術館「アトリウム ギャラリー」にて、絵具を幾層にも重ねた鮮やかな色彩の絵画を手がける流麻二果(ながれ・まにか)の個展が開催される。

 流動的なタッチで描き出される流の作品は、抽象的でありながら作家が関心を抱いた人物や風景をもとに描かれていると言う。近年では、変形キャンバスやイメージを大きく引き伸ばしたプリントを会場に敷きつめ、鑑賞者が絵画の空間に身を委ねることができるようなインスタレーションを展開するほか、ファッションブランドとのコラボレーション、ダンスパフォーマンスの美術・衣装などにも取り組んでいる。
 
 本展では、ポーラ美術館が収蔵するルノワール《水のなかの裸婦》(1888)やゴッホ《草むら》(1889)のほか、モネ《睡蓮の池》(1899)から着想した最新作を通して印象派の絵画と現代美術との接点を追究。また、流が制作してきた多彩な色にあふれる画面とは異なり、色を塗り重ねることで深みのある色彩を生み出す新シリーズ「色の跡」を初めて公開する。