韓成南「手榴弾か、心臓か、」

　√K Contemporaryで、韓成南の個展「手榴弾か、心臓か、」が開催される。

　韓成南は、コロナ禍をきっかけに「海中でしか鑑賞できない美術館」という構想を得て、2022年に海中美術館プロジェクト「海の中の美術館」を立ち上げた。現代アートの展示を目的として設計された世界初の海中美術館であり、人間社会の営みを海中にトレースする試みを通し、現代社会に対する新たな視点を提示している。また、水中で作品を鑑賞する行為により、鑑賞体験や身体機能、発想力や創造性の拡張を探る試みを行うなど、その活動は多岐にわたる。

　本展は、√K Contemporaryによる作家支援プロジェクトの一環として開催。海中での鑑賞では中性浮力による無重力に近い状態が体験できることから、本展では天地を90度回転させた空間構成が試みられる。