EXHIBITIONS
篠原猛史「無音の音/sounds of nought」
GALLERY TOMOで、篠原猛史による個展「無音の音/sounds of nought」が開催される。
篠原猛史は京都市に生まれ、1981年にニューヨークのプラット・インスティテュートでドローイングを専攻し卒業。その後はベルギーを中心に、カナダ、ガーナ、フランス、北欧などを拠点に活動してきた。渡米時にはヨーゼフ・ボイスの薫陶を受け、キース・へリングとも交流を持つなど、80年代より注目を集めた。2000年代以降は日本に拠点を移し、現在は東京大学で教鞭を執っている。
近年の個展に「月の臨界角」(松坂屋名古屋店、2025)、「超臨界点」(GALLERY TOMO、2024)、「WHITE NOISE」(EXCLUSIVE GALLERY、大阪、2024)など。作品は大英博物館(イギリス)、ヘント市立現代美術館(ベルギー)、愛知県美術館、国立国際美術館などに収蔵されている。
篠原の作品は、立体と平面、抽象と具象といった区別を設けず、あらゆるものを素材として構成される。それは単なる造形やコンセプトの提示ではなく、自然の循環と人間の営為、そしてその関係性を見つめる表現である。
本展は「無音の音」と題し、モノタイプによる反響的なイメージや、木片を組み合わせた平面なのか楽器なのか、鑑賞者のアクションによって意味が立ち上がる作品群が並ぶ。また、作家がこれまで滞在した各地の水を用いて絵具を溶き、屋外で制作した後に室内で仕上げるという制作も続けている。自然の中に身を置き、自身を触媒として自然との共作を試みる実践が展開される。
篠原猛史は京都市に生まれ、1981年にニューヨークのプラット・インスティテュートでドローイングを専攻し卒業。その後はベルギーを中心に、カナダ、ガーナ、フランス、北欧などを拠点に活動してきた。渡米時にはヨーゼフ・ボイスの薫陶を受け、キース・へリングとも交流を持つなど、80年代より注目を集めた。2000年代以降は日本に拠点を移し、現在は東京大学で教鞭を執っている。
近年の個展に「月の臨界角」(松坂屋名古屋店、2025)、「超臨界点」(GALLERY TOMO、2024)、「WHITE NOISE」(EXCLUSIVE GALLERY、大阪、2024)など。作品は大英博物館(イギリス)、ヘント市立現代美術館(ベルギー)、愛知県美術館、国立国際美術館などに収蔵されている。
篠原の作品は、立体と平面、抽象と具象といった区別を設けず、あらゆるものを素材として構成される。それは単なる造形やコンセプトの提示ではなく、自然の循環と人間の営為、そしてその関係性を見つめる表現である。
本展は「無音の音」と題し、モノタイプによる反響的なイメージや、木片を組み合わせた平面なのか楽器なのか、鑑賞者のアクションによって意味が立ち上がる作品群が並ぶ。また、作家がこれまで滞在した各地の水を用いて絵具を溶き、屋外で制作した後に室内で仕上げるという制作も続けている。自然の中に身を置き、自身を触媒として自然との共作を試みる実践が展開される。

