EXHIBITIONS
ニッポン貝人列伝 -時代をつくった貝コレクション-
一時代をつくった貝人たちのコレクションが一堂に揃う初の展覧会が開催される。
古くから貝に魅了され、食し、暮らしに利用してきた日本人。江戸期には、好奇心あふれる博物学者らによって貝は収集され、精緻で美しい図譜が編まれた。明治時代に入ると、貝類が科学的に研究されるようになり、日本における近代貝類学が幕を上げる。
新たな学問の端緒を開いたひとり、実業家の平瀬與一郎は、日本を中心に採集した貝標本を海外に販売する傍ら、知識を高め、私設の貝類博物館まで開設。また、弟子の黒田徳米は日本の第一級の貝類学者となり、以後、日本の貝人たちは数を増やしながら、コレクターと研究者が車の両輪となって貝類学を発展させていった。
本展では、日本近代貝類学の黎明期を築いた貝人10人の列伝と厳選された貝コレクションを周辺の実資料とあわせて紹介。かたつむりといったマニアックな陸貝の世界を探求する研究者、いっぽう国内外、美麗から微小まで追い求めるコレクターなど、貝に捧げた熱意と一心不乱な人生が綴られる貝人列伝を通して見る貝標本は、造形以上の面白さや魅力にあふれている。
古くから貝に魅了され、食し、暮らしに利用してきた日本人。江戸期には、好奇心あふれる博物学者らによって貝は収集され、精緻で美しい図譜が編まれた。明治時代に入ると、貝類が科学的に研究されるようになり、日本における近代貝類学が幕を上げる。
新たな学問の端緒を開いたひとり、実業家の平瀬與一郎は、日本を中心に採集した貝標本を海外に販売する傍ら、知識を高め、私設の貝類博物館まで開設。また、弟子の黒田徳米は日本の第一級の貝類学者となり、以後、日本の貝人たちは数を増やしながら、コレクターと研究者が車の両輪となって貝類学を発展させていった。
本展では、日本近代貝類学の黎明期を築いた貝人10人の列伝と厳選された貝コレクションを周辺の実資料とあわせて紹介。かたつむりといったマニアックな陸貝の世界を探求する研究者、いっぽう国内外、美麗から微小まで追い求めるコレクターなど、貝に捧げた熱意と一心不乱な人生が綴られる貝人列伝を通して見る貝標本は、造形以上の面白さや魅力にあふれている。