EXHIBITIONS

第4回IMAGINE FUKUSHIMA展 LOST&FOUND 伊藤隆介×山口啓介

コート・ギャラリー国立
2018.02.22 - 03.06

山口啓介 カセットプラント

伊藤隆介 こんなことは無かった 児玉画廊蔵

山口啓介 カセットプラント

 アートの力によって東日本大震災の復興支援するチャリティー展として、2012年からスタートしたウォーターマーク・アーツ&クラフツの企画「IMAGINE FUKUSHIMA展」。第4回では、伊藤隆介と山口啓介を迎える。

 映像作家の伊藤は、主に映画やビデオ・インスタレーションを使った作品を制作。あえて稚拙につくったミニチュアの撮影セットと、その模型部分をカメラで撮影してスクリーンに映し出した代表作「Realistic Virtuality(現実的な仮想性)」シリーズでは、迫力のある映像でドキュメンタリーのような「現実感」を観客に感じさせ、メディア社会について視覚的・詩的批評を試みている。

 いっぽう、山口は巨大な銅版画作品で1989年以降国内外の数々の賞を受賞。活動初期から「方舟」「エノラ・ゲイ」「原子力発電所」などをテーマに、宇宙的、生命的なメッセージ性の強い作品を発表してきた。

 本展では、伊藤の代表作と新作を展示するとともに、カセットケースの中に植物を保存し、未来へその遺伝子を残すことをコンセプトとした山口の立体作品《カセットプラント》をコートギャラリーの大きな窓に設置する。武居利史(府中市美術館学芸員)を招いてのアーティスト・トークも行うほか、「IMAGINE FUKUSHIMA展」を今後も継続すべく、クラウドファンディングを開催中。(https://motion-gallery.net/projects/ImagineFukushima4