EXHIBITIONS
古橋まどか
Body Object Thing Matter
イギリスを拠点に活動するアーティストの古橋まどかが、Yutaka Kikutake Galleryでの初個展を開催する。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院芸術学科博士課程に在籍し、建築と美術を学ぶ古橋は、極めて日常に近いものに関するリサーチを基軸としたサイトスペシフィックな制作活動を展開してきた。2015年にイタリア北部、ロンバルディア州ブレーシャの街外れにある広大な採石場を訪れたことを契機に、原料が製品となる製造の過程と、その過程を生み出す労働の力について着目。その考察は、実体をもたない仮想通貨のマイニングにまつわる天文学的な労働エネルギーへと広がっていく。
「特定の姿形をもたない身体をとらえること」を意図した17年のインスタレーション作品《Raw Material, Goods and Human Body》では、インドネシア・ジョグジャカルタ州の石灰採石場にて採掘、中途で加工を終えた石灰石と石灰のキャストを組み合わせ、物が成り立つ過程自体を展示空間に表出させる試みを行った。
本展では、イタリア、インドネシアで制作された作品群を再構成した新作インスタレーションを展示。日常のときの流れと空間から集められたものたちは、無垢な物質と物質自体が秘める変容の可能性を漂わせ、労働の力とその力が起こしうる変化の過程を思い起こさせるだろう。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院芸術学科博士課程に在籍し、建築と美術を学ぶ古橋は、極めて日常に近いものに関するリサーチを基軸としたサイトスペシフィックな制作活動を展開してきた。2015年にイタリア北部、ロンバルディア州ブレーシャの街外れにある広大な採石場を訪れたことを契機に、原料が製品となる製造の過程と、その過程を生み出す労働の力について着目。その考察は、実体をもたない仮想通貨のマイニングにまつわる天文学的な労働エネルギーへと広がっていく。
「特定の姿形をもたない身体をとらえること」を意図した17年のインスタレーション作品《Raw Material, Goods and Human Body》では、インドネシア・ジョグジャカルタ州の石灰採石場にて採掘、中途で加工を終えた石灰石と石灰のキャストを組み合わせ、物が成り立つ過程自体を展示空間に表出させる試みを行った。
本展では、イタリア、インドネシアで制作された作品群を再構成した新作インスタレーションを展示。日常のときの流れと空間から集められたものたちは、無垢な物質と物質自体が秘める変容の可能性を漂わせ、労働の力とその力が起こしうる変化の過程を思い起こさせるだろう。



