EXHIBITIONS
韓国・五人の作家 五つのヒンセク〈白〉
1975年、東京画廊で開催され、韓国の現代美術を日本で初めて紹介した展覧会「韓国・五人の作家 五つのヒンセク<白>」は72年にオーナーの山本孝が、日本以外のアジアの美術に目を向けるべく、アーティストの斉藤義重や高松次郎、美術評論家の中原佑介とともに韓国を訪れたことをきっかけに企画された。同展には、権寧禹、朴栖甫、徐承元、許榥、李東熀の5名が参加し、白色を基調とした出展作は、現在国際的に評価を受ける韓国単色画の源流として知られる。
70年代頃に韓国美術の傾向のひとつとして始まり、モノクロームや反復性、マテリアルの可塑性などを共通の特徴とする単色画。西洋におけるアンフォルメルやミニマリスムと同時代の美術動向だが、アジア的心性を基盤とするその表現は、描くという行為を通じて、所与としての自然と対峙することを目指している。
最初の「ヒンセク」展から43年を経て企画される本展では、それぞれの作家の当時の作品と近作を並べて展示。同じ東京という土地で、43年という時間の経過がもたらした作風の継続性と変化に注目したい。
70年代頃に韓国美術の傾向のひとつとして始まり、モノクロームや反復性、マテリアルの可塑性などを共通の特徴とする単色画。西洋におけるアンフォルメルやミニマリスムと同時代の美術動向だが、アジア的心性を基盤とするその表現は、描くという行為を通じて、所与としての自然と対峙することを目指している。
最初の「ヒンセク」展から43年を経て企画される本展では、それぞれの作家の当時の作品と近作を並べて展示。同じ東京という土地で、43年という時間の経過がもたらした作風の継続性と変化に注目したい。



