EXHIBITIONS
ジョルジュ・ブラック展
絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス
キュビスムの創始者、ジョルジュ・ブラックが最晩年に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズを日本で本格的に紹介する初の展覧会が開催される。
ブラックは20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するため、分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家のひとり。とりわけ、1963年のフランス文化大臣、アンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高なる彫刻とも言えるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき追求が結実した。
ブラックが61年〜63年に制作した「メタモルフォーシス」シリーズは『変身物語』に登場する神々の変身をテーマとする一連の平面と立体作品の総称。個々のモチーフが様々に技法や素材を変えながら立体作品へと「変容」し、純粋美術から装飾美術への形而上的な移ろいが見られる。
本展では、これまで日本ではほとんど注目されることのなかった、ブラックの晩年の作品群をまとめて展示。煌びやかなジュエリーや美麗なガラス彫刻、陶磁器などの装飾芸術に至る様々な形態の作品から画家の立体への挑戦をたどるとともに、キュビスム時代の油彩を含む絵画、グワッシュ、版画など平面作品も顔を揃える。
ブラックは20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するため、分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家のひとり。とりわけ、1963年のフランス文化大臣、アンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高なる彫刻とも言えるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき追求が結実した。
ブラックが61年〜63年に制作した「メタモルフォーシス」シリーズは『変身物語』に登場する神々の変身をテーマとする一連の平面と立体作品の総称。個々のモチーフが様々に技法や素材を変えながら立体作品へと「変容」し、純粋美術から装飾美術への形而上的な移ろいが見られる。
本展では、これまで日本ではほとんど注目されることのなかった、ブラックの晩年の作品群をまとめて展示。煌びやかなジュエリーや美麗なガラス彫刻、陶磁器などの装飾芸術に至る様々な形態の作品から画家の立体への挑戦をたどるとともに、キュビスム時代の油彩を含む絵画、グワッシュ、版画など平面作品も顔を揃える。