EXHIBITIONS

太陽の塔からみんぱくへ ―70年万博収集資料

2018.03.08 - 05.29

仮面(韓国) 国立民族学博物館蔵 写真=六田知弘

祖先像(ニューヘブリデス諸島、現バヌアツ) 国立民族学博物館蔵

仮面(コートジボワール) 国立民族学博物館蔵 写真=六田知弘

神像(マレーシア) 国立民族学博物館蔵 写真=六田知弘

仮面(ネパール) 国立民族学博物館蔵 写真=六田知弘

仮面(韓国) 国立民族学博物館蔵 写真=六田知弘

 1960年代後半〜70年代の民族文化や地域社会の様相を、現地での収集活動の様子やコレクションから明らかにする展覧会が開催される。 

 当時、米ソ両国の軍拡競争はとどまるところを知らず、65年のベトナム戦争を機に、世界は新たな秩序や価値観を模索し始めていた。日本国内は反権力闘争が終息するいっぽう、経済性が最優先される社会の意識や構造へと方向転換することとなる。こうした時代背景のもとで「人類の進歩と調和」をテーマに、日本初の万博「大阪万博」が開かれた。

 本展では、「大阪万博」で示された世界へのまなざしを振り返ることを目指し、「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」が68〜69年にかけて収集した世界の諸民族の仮面、神像、生活用具や、資料収集に関連した書簡や写真などを展示、公開。博覧会が果たす役割を考えるとともに、世界を調和させていくかと思われたグローバリゼーションに困憊する現代の人々の活力をとり戻す、温故知新の機会を設ける。