EXHIBITIONS

奈良原一高「スペイン」

奈良原一高 コルドバ”ラ・マカレーナ”のタイル画のある街角の屋根(部分) 1964

奈良原一高 アンダルシア(南部)の村の夜景 1964

奈良原一高 コルドバの少年 1964

 開館当初より瓦屋根のある風景を軸に、写真作品の収集を進めてきた高浜市やきものの里かわら美術館。写真の黎明期から現代におよぶ所蔵品約200点から、日本の代表的な写真家のひとり、奈良原一高の作品を取り上げる。

 奈良原は1931年福岡県出身。大学院在学中の56年に桜島・黒神村と人口炭鉱島(通称:軍艦島)を撮影した個展「人間の土地」を開催し、当時の写真界に衝撃を与え、以降、これまでにはなかった映像感覚で写真の新たな領域を切り拓いた。

 本展では、奈良原が62年にヨーロッパを訪れて撮影し、69年に刊行した『スペイン偉大なる午後』に収められた写真の中から、美術館が所蔵する作品を中心に39点を展示する。