のぼる 一（いち）: genealogies 多様な系譜学

　NAMNAM Spaceで、zineローンチイベント「のぼる 一（いち）: genealogies 多様な系譜学」が開催される。

「のぼる 一（いち）：genealogies 多様な系譜学」は、のぼるコレクティブによるzineの第2号であり、メンバーたちがそれぞれの家系とクィアな家族の可能性について考えるために制作された。写真や親密なメッセージの履歴、詩的なことば遊びを組みあわせたこのzineには、世代間のトラウマ、病い、癒し、そして居場所の経験が含まれている。

　のぼるは東京を拠点に、ジェンダーやメディア、批判的唯物論、そして感覚民族詩学を軸に活動に取り組むコレクティブ。メンバーのアリウェン、平河伴菜、クロエ・パレは、それぞれの専門分野の知識やzine制作を通じて、個人的な経験について考え、エコロジー、クィアネス、物事の偶然性について対話を広げていくことを目指す。

　本号のローンチにあわせた展示では、zineの断片や、さらにその拡張と言えるような空間を創出。ローンチ当日は、ato夢がサウンドスケープを担当。また、歴史学者のチェルシー・センディ・シーダーと研究者のクリスティーナ・イ、のぼるコレクティブを交えたトークも開催。最終日の12月21日には、のぼるメンバーのアリウェンによるライブDJが予定されている。