EXHIBITIONS
石山哲也「アイコン」
象嵌(ぞうがん)、金銀彩、ガラスを水面に見立てた水面晶シリーズなど、高い陶芸技術を駆使したユニークな作品を制作、発表してきた石山哲也。
幼少期より古美術品に並々ならぬ情熱を持ち、発掘調査にも携わったこともある石山は、骨董・古美術品と向かい合うなかで、それらの物に込められた制作者の育った環境、諸条件、宗教観、哲学の多くが鑑賞者側で消失し、鑑賞者の視点の数だけ様々な表情に変化することに着目してきた。
艸居での初個展となる本展では、一見して誰もが博物館などで一度は目にしたことのある歴史的な形状がモチーフの立体作品を展示。いずれも摩滅したような輪郭の作品は、金彩された凹凸のある表面に覆われることで本来の細部は消失しているにも関わらず、慣れ親しんだアイコンのイメージをぼんやりと喚起させる。
幼少期より古美術品に並々ならぬ情熱を持ち、発掘調査にも携わったこともある石山は、骨董・古美術品と向かい合うなかで、それらの物に込められた制作者の育った環境、諸条件、宗教観、哲学の多くが鑑賞者側で消失し、鑑賞者の視点の数だけ様々な表情に変化することに着目してきた。
艸居での初個展となる本展では、一見して誰もが博物館などで一度は目にしたことのある歴史的な形状がモチーフの立体作品を展示。いずれも摩滅したような輪郭の作品は、金彩された凹凸のある表面に覆われることで本来の細部は消失しているにも関わらず、慣れ親しんだアイコンのイメージをぼんやりと喚起させる。