EXHIBITIONS

小林エリカ

Trinity -トリニティ-

小林エリカ 彼女のポートレート 2016

小林エリカ 彼女のポートレート 2016

小林エリカ Trinity

小林エリカ MarieCurie 右から《TheGarden》《HenriBecquerel》《Jardin_des_Plantes、Paris》 2017

小林エリカ 0.43μSV par h 2011

 目に見えない物、時間や過去、家族や記憶などの痕跡をモチーフに作品制作を行ってきた小林エリカが個展を開催する。

 小林は1978年東京生まれ。2014年小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)で、第27回三島由紀夫賞・第151回芥川龍之介賞にノミネート。 短編小説集『彼女は鏡の中を覗きこむ』(集英社)、父とアンネ・フランクの日記をモチーフにしたノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』などの著書を発表している。個展に「彼女は鏡の中を覗きこむ/庭」(GALLERY360°)、グループ展には「The Radiants」 (Bortolami Gallery, ニューヨーク)、「ここに棲む ― 地域社会へのまなざし」(アーツ前橋)、「六本木クロッシング2016: 僕の身体、あなたの声」(森美術館)などがある。

 近年は、「放射能」を主題に、これまでの歴史をめぐる小説やマンガを制作。同時にインスタレーション作品も手がけ、ニューヨークをはじめ国内外の展覧会に参加してきた。
 
 本展では、1945年に世界で最初に原子力実験が行われたホワイトサンズ・ミサイル実験場(アメリカ合衆国ニューメキシコ州)の中にある場所の名称「トリニティ」をタイトルに掲げ、ウランガラスを用いた新作などを展示。「放射能」の歴史をふり返り、未来に生きる人たちが、今を生きる私たちをどうとらえるかに思いを巡らせる。