都市 − ヱドキリエズ

　インターメディアテク 2階「GREY CUBE（フォーラム）」で、特別展示「都市 − ヱドキリエズ」が開催されている。

　巨大都市・江戸、あるいは東京。それは、「都市」という集住システムの性質を考えるうえでの格好の素材となる。人類の起源は700万年前にも遡るが、都市生活が始まったのは約6000年前の古代メソポタミアである。都市は人類史において、ごく最近の産物なのである。それだからなのか、あるいは、住人たる私たちの無自覚な行動のせいなのか、生き物のように変幻する都市のダイナミズムは十分に理解できていない。

　本展では、最古の都市が生まれてから5000年以上も後に生まれた江戸、東京の社会を、地図によって探る。なお、同館は本展を皮切りに、都市を多様な観点から眺める展覧会を本年、各所で展開予定だ。総覧していくなかで、巨大都市・東京の現在と行く末について考える。