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EXHIBITIONS

大山エンリコイサム個展「Book Covers, Bookends」

2024.01.25 - 02.25

Enrico Isamu Oyama FFIGURATI #593 2023 ©︎Enrico Isamu Oyama/EIOS

 NADiff a/p/a/r/tで、アーティスト 大山エンリコイサムの個展「Book Covers, Bookends」が開催されている。

 大山は、ストリートアートの一領域であるエアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈した表現により、注⽬を集めるアーティスト。1970年代のニューヨークで始まったライティング⽂化に影響され、その特有の線の動きを抽出し、再構成することで⽣み出された独⾃のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」(QTS)を国内外で発表。作品制作と並行して、これまでに『ストリートアートの素顔』(青土社、2020)など複数の著作を刊⾏し、現代美術とストリートアートを行き来する研究や批評にも取り組む。近年では、MEET YOUR ART FAIR 2023「RE:FACTORY」のメインアーティスト/アーティスティック・ディレクターを務め、現代美術の領域を中心に活動の幅を広げている。

 本展では、書店/アートギャラリーとして2023年9月にリニューアルした同ギャラリーの特徴に着目し、様々な技法を用いて書物にまつわる事物の翻訳を試みた作品群を発表。現在、目まぐるしく変化する「アート」や「出版」をめぐる国内の社会構造において、大山は過渡期ともいえるその状況を「作品」や「書物」といったメディアの存在の揺らぎととらえ、それらを取り巻く環境を見つめ、造形的思考による再解釈を加える。

 大山はこれまで二次元の視覚表現として多様なジャンルを越境してきた「クイックターン・ストラクチャー」(QTS)を、本展では自律するブックエンドとして三次元化し、書物とのあいだに生じる相互作用によって周囲の空間を変容する。また、かつて画集や図鑑といった大型の書物を保護する役割を与えられたブックケースをはじめ、ブックカバーやブックページといった書物を構成する平面のオブジェクトにQTSを施すことによって、それらに美術表現としての新たな「生(life)」をもたらす。