EXHIBITIONS
ヴァジコ・チャッキアーニ
Moment in and out of time
人々の心理を摘出する彫刻やインスタレーション作品を制作するジョージア出身の若手アーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニ。
第57回ヴェネチア・ビエンナーレジョージア館で発表した《A Living Dog in the Midst of Dead Lions》(死んだライオンに囲まれ生きる犬)では、ジョージアの鉱山にあった古いカントリーハウスを展示会場に移設し、内側に雨を降らせた。また、24時間かけて椅子に座る父の足をコンクリートで固めた彫刻作品や、崖を落下し崩壊する玄武岩を撮影した映像作品など、社会的な出来事を代弁する象徴を用いて個人の経験と現実のあいだの溝を暴きながら、鑑賞者の心理の深部を照らし出している。
日本初紹介となる本展では、歴史の外傷的な出来事にさらされた心理の状態を探る作品群を展示。監禁用の独房のドアの暴力的な性格を強調する作品など、ジョージアにおける時事問題、文学や詩のトピックと交差しながら、孤独、暴力、怒りといった内的な条件を呼応させる。
第57回ヴェネチア・ビエンナーレジョージア館で発表した《A Living Dog in the Midst of Dead Lions》(死んだライオンに囲まれ生きる犬)では、ジョージアの鉱山にあった古いカントリーハウスを展示会場に移設し、内側に雨を降らせた。また、24時間かけて椅子に座る父の足をコンクリートで固めた彫刻作品や、崖を落下し崩壊する玄武岩を撮影した映像作品など、社会的な出来事を代弁する象徴を用いて個人の経験と現実のあいだの溝を暴きながら、鑑賞者の心理の深部を照らし出している。
日本初紹介となる本展では、歴史の外傷的な出来事にさらされた心理の状態を探る作品群を展示。監禁用の独房のドアの暴力的な性格を強調する作品など、ジョージアにおける時事問題、文学や詩のトピックと交差しながら、孤独、暴力、怒りといった内的な条件を呼応させる。