EXHIBITIONS

彷徨の海―旅する画家・南風原朝光と台湾、沖縄

2017.11.01 - 2018.02.04

陳澄波 東京府美術館(部分) 1928

南風原朝光 風景 1930

陳澄波 東京府美術館 1928

 沖縄・台湾と海を渡り制作を続けた沖縄出身の画家、南風原朝光(1904-1961)を中心に、1930年代から第二次世界大戦の動乱期における沖縄の画家に焦点をあてた企画展が開催される。

 本展は開館10周年の記念特別展で、「交流」をテーマに据えた「彷徨の海」「邂逅の海」の二部構成。このうち「彷徨の海」は、台湾とも深い関わりがあった沖縄出身の画家、南風原朝光を通して沖縄と台湾とのつながりを探究する。台湾からは、日本統治時代に活躍した巨匠・陳澄波の作品や、戦後精鋭の美術作品などが展示される。

 日本統治時代の官展、台湾美術展覧会(台展・府展)に出品していたアーティストや、沖縄の湾生画家、沖縄の台湾以外に移民経験を持つ美術家、戦後台湾美術の潮流を生んだ台湾美術院諸氏の作品などを時系列で紹介。 芸術を通して台湾と沖縄との交流が再確認できる作品が展示される。