EXHIBITIONS

Ginza Curator’s Room #005 天使のとまり木

思文閣銀座
2023.10.07 - 10.21

上田 良 METAL GLUE(メビウス、球、四角、ミラー)

益永 梢子 A-1,A-2,A-3

 思文閣銀座で、「Ginza Curator’s Room #005 天使のとまり木」が開催される。

 思文閣銀座では、2022年8月よりキュレーターを招聘する展覧会 『Ginza Curator’s Room』を企画している。本企画ではゲストキュレーターの目を通して、新たな魅力と価値が吹き込まれた「部屋」を展観します。

 第5回目となる本展「天使のとまり木」では、東京都現代美術館学芸員の藪前知子がキュレーションを行う。本展覧会は、戦争の瓦礫からつくられた「天使のような」作品、1949年頃に制作された恩地孝四郎《無題》を起点に、益永梢子、上田良のふたりを迎え構成する。本展について藪前は以下のステートメントを発表している。

「膨大なイメージの氾濫にさらされる現代、彼らの作品は私たちに、能動的に「見る」という行為を取り戻す、ひとつの手がかりを与えてくれるはずだ。(中略)戦後の混乱期の脆いガラクタとの手遊びに、天使の顕現を託した恩地孝四郎。目に見えない世界からの伝令であるその存在は、バラバラになってしまった世界をつなぎ合わせてくれるために現れたのかもしれない。たんなる物質の集合が、いかにして芸術作品と呼ばれ私たちを共有へと導くのか。本展は、この根本的な主題に触れる多くの示唆を含むものとなるはずだ」。