工房集がスゴイわけ

　埼玉県川口市の障害者福祉施設「工房集」で制作されるアールブリュットの作品が集う展覧会が開催される。

　福祉の現場にギャラリーを構える「工房集」は、アトリエやショップのほか、作品展中にはカフェも運営。いっぽうで、母体となる「社会福祉法人みぬま福祉会」のメンバーの表現活動を社会につなげるプロジェクトにも取り組んでいる。

　本展は、「専門の指導も何もないのに、なぜ海外でも高い評価を得る作品が生まれるのか」「その表現の源泉は何なのか」を考えることができる展示を目指するとともに、並行してその秘密の一端を語る映画『かすかな光へ』も上映（上映時間は、毎週土曜日ほか13:15から、合計16回）。「教育とは『教え育てる』のではなく『自ら育つ』、『違って良い』のではなく『違っている』」といったメッセージで工房集の教育の原点を解き明かす。