EXHIBITIONS

フィンランド独立100周年記念

フィンランド・デザイン展

2017.04.07 - 05.28

アルヴァ・アアルト 41 アームチェア パイミオ 1931-1932 個人蔵 © Artek

エーロ・アールニオ パピー 2003 個人蔵 © Eero Aarnio

ヘイニ・リータフフタ ルノシリーズ 2009 © FISKARS

 フィンランド独立100周年を記念して、多くの人々に愛され続けているフィンランド・デザインを紹介する展覧会が開催。「森と湖の国」と言われる自然豊かなフィンランドだが、夏は白夜、冬は極寒という人々が生活をするには大変厳しい環境下にある。しかし、フィンランドに住む人たちは、昔から自然と共に生き、その生活のなかから楽しみを見い出しつつ日々の暮らしを送ってきた。

 フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルト(1898-1976年)やカイ・フランク(1911-1989年)をはじめとする多くのフィンランド人デザイナーたちも、やはり創造の源には「自然と人間との調和」に重きを置いており、永く愛され日常で使われ続けるような、シンプルかつ明るいデザイン作品を生み出してきたことで知られる。それらは時代が変わっても廃れることなく、技術の進歩や新しい動向に合わせてしなやかにその姿を変えていき、現在でも未来へとつながる新しいデザインが新世代のデザイナーたちによって生み出され続けている。

 本展では、独立以前の装飾芸術から現在までの100年に及ぶフィンランド・デザインを6つのセクションに分け、デザイナーを支え育ててきた企業や各時代の主要なデザイナーに焦点を当てて紹介する。