ROSANJIN 北大路魯山人 美と食を追求した芸術家の軌跡

　足立美術館・魯山人館で、北大路魯山人の生誕140年と同館の新施設「魯山人館」の開館3周年を記念した展覧会「ROSANJIN 北大路魯山人　美と食を追求した芸術家」が開催される。

　魯山人（1883~1959）は京都に生まれる。独学で習得した書や篆刻が評判となり、食客として各地に滞在した。そのなかで美食への関心を深めていき、やがて「星岡茶寮」を開設。これを契機に、料理だけでなく器の制作も始めるようになった。そして最高の料理を最高の器でもてなすことにこだわり、さらに自ら花器や絵画なども制作して、食の空間すべてに美を追求していった。

　本展覧会では、当館が所蔵する作品のなかから選りすぐりの名作約120点が展示されるとともに、今回寄贈を受けた関係資料などもあわせて紹介されている。魯山人作品を鑑賞するために設計された特別な展示空間で、その魅力を心ゆくまで堪能することができるだろう。