EXHIBITIONS

田名網敬一 + 赤塚不二夫 スペシャルコラボレーション『TANAAMI!! AKATSUKA!! That‘s All Right!!』

PARCO MUSEUM TOKYO
2023.01.21 - 02.13

© Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd.

© Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd.

© Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA © Fujio Productions Ltd.

© Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA © Fujio Productions Ltd.

 田名網敬一と赤塚不二夫のスペシャルコラボレーション「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That‘s All Right!!」がPARCO MUSEUM TOKYOで開催中。

 田名網は1936年生まれ、東京都出身。60年代よりアメリカのカウンターカルチャーやポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、マンガ的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品などその境界を積極的に横断して、メディアやジャンルにとらわれない創作活動を行う。アンディ・ウォーホルとの出会いに触発され、現在に至るまで「編集」というデザインの方法論を用いながら、「アートとデザイン」「アートと商品」「日常の美」「大衆とアート」といった今日の現代美術が抱える主要な命題に対し、実験的な挑戦を試み続けている。その半世紀以上の創作活動を通して、戦後日本のポップ・アートの先駆者のひとりとして、世界的に高い評価を得ている。

 本展は、田名網が、生前に親交があった赤塚不二夫への想いを馳せ、鋭意創作を続けてきたことで生まれたスペシャルコラボレーションだ。

 赤塚不二夫の生誕80周年を祝した開催された「赤塚不二夫のビチュツ展」(BANK GALLERY、2015)や、昨年記憶に新しい、「フジオプロ」の旧社屋解体に伴った展覧会「フジオプロ旧社屋をこわすのだ!!展『ねぇ、何しに来たの?』」にも作品を寄せた田名網だが、本展では赤塚りえ子(フジオ・プロダクション代表)の協力のもと、赤塚不二夫の代表作である『ひみつのあっこちゃん』や『天才バカボン』などの原画をモチーフに、ペインティング、コラージュ、ネオン、インスタレーションと様々な形式で新たな作品を制作し披露する。

 なかでも『天才バカボン』のエピソード「整形手術の熊さんなのだ」に登場する、顔を家にされてしまった男のキャラクターが、田名網の手によって茶室として生まれ変わったインスタレーション作品、「イヤミ」の象徴的なフォルムと赤塚作品の最大の特徴でもある漫符、そしてオノマトペを抽出して制作されたネオン作品は最大の見どころとなる。

 会場ではペインティングとインスタレーション作品の展示に加え、集英社による特装版作品集『That‘s ALL Right!!』の販売も。さらに本展企画にあわせ、マンガアートを提案する「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」によるプリント作品も発表される。