名和晃平「Project」

　ギャラリーノマルは「Project」と題し、彫刻家・名和晃平を迎えた新作個展を開催する。

　20年以上のキャリアのなかでつねに精力的な活動し、国内外で高い評価を得ている名和。これまで彫刻をはじめ、平面や映像、インスタレーションなど様々なメディアを横断しながら作品を展開させ、イメージと物質性の境界面をうつろう表現によって、新たな知覚体験を切り拓いている。

　今回の新作展は、「vol.1 Movie」（2月4日～25日）、「vol.2 Tarot」（3月4日〜25日）、「vol.3 Cell」（4月1日～22日）に会期を分け、それぞれ映像、立体、平面に焦点を当てた新作を展示。これまで名和が培ってきた思考をたどりつつ、その新たな展開が探求される。

　第1回となる「vol.1 Movie」では、2009年にギャラリーノマルで開催した名和の個展「Transcode」で発表された映像作品《Dot-Movie》を公開。同作を4K映像として再編集し、新しい視覚体験を模索するとともに、そのビジュアルを平面作品として再構成した。視覚を入り口としつつ、身体感覚全体を強く刺激する展示となる。

　続く「vol2. Tarot」では、タロットカード占いをテーマとした“PixCell” シリーズによるインスタレーションを発表。「vol3. Cell」では、"Cell"という概念について、ドローイングや版画など複数の手法による表現が展開されるという。