EXHIBITIONS
小谷元彦 個展「i n v a s i o n」
ANOMALYでは、小谷元彦の個展「I n v a s i o n」を開催。制作に3年を費やした、自身初の長編映像作品を公開する。
小谷は1972年生まれ。彫刻をはじめ、写真やヴィデオ、インスタレーションなどメディアを限定しない多彩な表現方法により、国内外で大きな評価を得てきた。近年では、瀬戸内国際芸術祭2022にて女木島(通称:鬼ヶ島)に「こんぼうや」を開店したほか、同年にポンピドゥ・センター・メッスのグループ展に参加するなど、精力的に活動を続けている。
2019年のANOMALYでの個展「Tulpa - Here is me」で小谷は、「私はここにいるけど、私であって、私ではない」という自己の死のポートレイトとしての彫刻を発表した。今回の個展は、3年越しで制作された新作長編映像作品を公開するとともに、22年に発表した立体と短編映像作品で構成される。
新作長編映像《i n v a s i o n》(2020〜2022)は催眠術に使われる「渦巻き」がアイコンであり、この「回転」を表すフォルムは、以前から小谷が繰り返し作品に取り入れてきたかたちだ。本作では時間を跨ぎながら、渦巻きが多様な意味の暗喩として用いられ、映像全編を通じて「魔術的なもの」を象徴する紋様として機能する。
作中ではほかに、エジソンやフロイトの肖像画、パブロフのモニュメント、軍用電話機、無線機などが登場し、小谷の「魔術」に対する解釈が表現される。同時に「信じる」ことが極めて個人的なこととして提示され、監視カメラで監視された合理的な世界の裏側で起こる、本人による本人の再魔術化が描かれる。
会期中、長編映像作品《i n v a s i o n》は一日4回の公開(11:30〜/13:05〜/14:40〜/16:15〜、途中入退場可)を予定している。
小谷は1972年生まれ。彫刻をはじめ、写真やヴィデオ、インスタレーションなどメディアを限定しない多彩な表現方法により、国内外で大きな評価を得てきた。近年では、瀬戸内国際芸術祭2022にて女木島(通称:鬼ヶ島)に「こんぼうや」を開店したほか、同年にポンピドゥ・センター・メッスのグループ展に参加するなど、精力的に活動を続けている。
2019年のANOMALYでの個展「Tulpa - Here is me」で小谷は、「私はここにいるけど、私であって、私ではない」という自己の死のポートレイトとしての彫刻を発表した。今回の個展は、3年越しで制作された新作長編映像作品を公開するとともに、22年に発表した立体と短編映像作品で構成される。
新作長編映像《i n v a s i o n》(2020〜2022)は催眠術に使われる「渦巻き」がアイコンであり、この「回転」を表すフォルムは、以前から小谷が繰り返し作品に取り入れてきたかたちだ。本作では時間を跨ぎながら、渦巻きが多様な意味の暗喩として用いられ、映像全編を通じて「魔術的なもの」を象徴する紋様として機能する。
作中ではほかに、エジソンやフロイトの肖像画、パブロフのモニュメント、軍用電話機、無線機などが登場し、小谷の「魔術」に対する解釈が表現される。同時に「信じる」ことが極めて個人的なこととして提示され、監視カメラで監視された合理的な世界の裏側で起こる、本人による本人の再魔術化が描かれる。
会期中、長編映像作品《i n v a s i o n》は一日4回の公開(11:30〜/13:05〜/14:40〜/16:15〜、途中入退場可)を予定している。