EXHIBITIONS

あざみ野フォト・アニュアル2023

潮田登久子 写真展 永遠のレッスン

潮田登久子 「冷蔵庫 ICE BOX」より ©︎ Tokuko Ushioda Courtesy of PGI

潮田登久子 「本の景色 BIBLIOTHECA」より ©︎ Tokuko Ushioda Courtesy of PGI

潮田登久子 「マイハズバンド」より ©︎ Tokuko Ushioda Courtesy of PGI

潮田登久子 「街へ」より ©︎ Tokuko Ushioda Courtesy of PGI

 横浜市民ギャラリーあざみ野の展覧会「あざみ野フォト・アニュアル」では、毎年、写真表現の現在を切りとる企画展と横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展を同時開催してきた。2023年の企画展では「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」と題し、写真家・潮田登久子(うしおだ・とくこ)の個展を開催する。

 1940年生まれの潮田は、75年にフリーランスの写真家として活動を始めて以降、静物を中心に端正なモノクロ写真を撮り続けてきた。それらの業績が認められ、2018年以降、日本写真協会賞作家賞など写真界の名だたる賞を受賞している。

 本展では、およそ45年ぶりに公開される初期作品「街へ」をはじめ、様々な家庭の冷蔵庫の外観と庫内を定点観察するように撮影した代表作「冷蔵庫/ICE BOX」、本と本の置かれている環境を撮影した「本の景色/BIBLIOTHECAシリーズ」三部作、そして写真家である夫・島尾伸三と、当時幼かった娘・しまおまほとともに生活した世田谷区豪徳寺の歴史ある洋館で撮影された「マイハズバンド」などのシリーズから、約130点を紹介する。

 また関連イベントとして、作家によるトークイベントや光田ゆり(美術評論)との対談、学芸員によるギャラリートークも予定している。