EXHIBITIONS
伊庭靖子展
イムラアートギャラリーで、画家・伊庭靖子の個展が開催されている。同ギャラリーでは約13年ぶりの個展となる。
伊庭は、1990年代半ばから油彩画に取り組み始めて以来、艶やかな器や素材感のある寝具など、私たちの日常に存在するモチーフを描き続けてきた。その作品は、作家自身が撮影した写真にもとにして生み出されているが、カメラレンズを通して伊庭がとらえた世界の写実的な再現にとどまらず、被写体を包み込む光や空気といった、感覚的な「質感」が描き出されている。そのため、伊庭の作品の画面には、写真が持つ透明感や軽快さとともに、モチーフそのものが有する美しい色彩や、それらを照らす繊細な光が柔らかく溶け合っている。
これまで静物モチーフを主に描いてきた伊庭。近年において、モチーフに対する関心は、次第に風景や空間へと向かうようになった。本展は風景を描いた新作を含む、約5点の作品を紹介する。
伊庭は、1990年代半ばから油彩画に取り組み始めて以来、艶やかな器や素材感のある寝具など、私たちの日常に存在するモチーフを描き続けてきた。その作品は、作家自身が撮影した写真にもとにして生み出されているが、カメラレンズを通して伊庭がとらえた世界の写実的な再現にとどまらず、被写体を包み込む光や空気といった、感覚的な「質感」が描き出されている。そのため、伊庭の作品の画面には、写真が持つ透明感や軽快さとともに、モチーフそのものが有する美しい色彩や、それらを照らす繊細な光が柔らかく溶け合っている。
これまで静物モチーフを主に描いてきた伊庭。近年において、モチーフに対する関心は、次第に風景や空間へと向かうようになった。本展は風景を描いた新作を含む、約5点の作品を紹介する。