EXHIBITIONS

KeMCo新春展2023 うさぎの潜む空き地

特別企画 鏡花のお気に入りたち

『かちかちやま』 Y. Nishinomiya発行 1886 三田メディアセンター(慶應義塾図書館)蔵

水晶の兎 19-20世紀 三田メディアセンター(慶應義塾図書館)蔵

月宮文八稜鏡 唐時代 7世紀 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)蔵

マイアー著『閑暇のための動物奇態図譜』 1752 荒俣宏旧蔵博物誌コレクション、三田メディアセンター(慶應義塾図書館)蔵

 慶應義塾ミュージアム・コモンズは2023年の新春展「うさぎの潜む空き地」特別企画「鏡花のお気に入りたち」を開催する。

 2023年の干支は「卯」。うさぎは「不思議の国のアリス」や「ウサギと亀」などの物語でも馴染みのある動物だ。

 本展覧会では、新年の幕開けに、三田キャンパスで文化財をめぐる活動を行う7つの部門から、「うさぎ」にまつわる様々な作品を集めた。唐時代の銅鏡、ラテン語時禱書、水晶の兎、舞踏公演の舞台装置など、可愛らしくも少し珍妙で恐ろしいうさぎの世界に案内する。

 あわせて、うさぎを愛した小説家・泉鏡花のコレクションを展示。作家の私的な交友関係の一例として、阿部章蔵や久保田万太郎、小村雪岱、鏑木清方らの文学者や画家が集った『九九九会(くうくうくうかい)』を紹介する。