EXHIBITIONS

コレクション展

源氏物語と江戸文化

歌川豊国(三代) 源氏四季ノ内 冬 1858(安政5)年5月 東京都江戸東京博物館蔵

 東京都美術館がコレクション展「源氏物語と江戸文化」を開催する。本展は「源氏物語」をテーマとした今年の上野アーティストプロジェクト「美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」との同時開催となる。

 平安時代に紫式部が執筆した『源氏物語』は、江戸時代になると印刷技術の普及により、大衆に浸透した。人々に広く受け入れられたことで、本文だけでなく、挿絵や註を付けたものから手軽く内容がわかるあらすじ本まで、源氏物語にかかわる様々な書物が出版された。

 江戸文化のなかで独自の発展を遂げた『源氏物語』は、例えば源氏物語を翻案した柳亭種彦著・歌川国貞(初代)画の『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』が人気を博したほか、物語で描かれた四季折々の美しい情景が、ハレの場や身の回りの品に取り入れられていった。

 本展では、江戸文化のなかで多様な広がりを見せる『源氏物語』について、東京都江戸東京博物館のコレクションを中心にその一端を紹介する。