EXHIBITIONS

小谷くるみ、山本和真、山本捷平、Taka Kono「Vectored Goth」

Ritsuki Fujisaki Gallery
2022.10.29 - 11.27

展示風景より

展示風景より

⼩⾕くるみ 参考画像

⼭本和真 参考画像

⼭本捷平 参考画像

Taka Kono 参考画像

 Ritsuki Fujisaki Galleryはグループ展「Vectored Goth」を開催。4名のアーティスト、⼩⾕くるみ、⼭本和真、⼭本捷平、Taka Konoが参加する。

 ⼩⾕くるみは1994年⽣まれ、2019年京都造形芸術⼤学⼤学院芸術専攻ペインティング領域修了。関係や気配、存在の痕跡というテーマで絵画制作を行う。神秘的、あるいは超⾃然的な現象に関⼼があるという⼩⾕は、ホラー映画の⼀場⾯を連想させるような画⾯を創出させ、そこに⾒えない何者かの気配、不確かな存在を浮き上がらせている。

 ⼭本和真は1998年東京都⽣まれ。現在、東京藝術⼤学に在籍。インターネットの「ミーム」や映像コンテンツ、とりわけホラー映画の持つ「不気味さ」「薄気味悪さ」「居⼼地の悪さ」に惹かれ、嗜虐性と愛らしさを不穏なまま共存させた作品を制作している。

 ⼭本捷平は1994年神奈川県⽣まれ。Adobe Photoshopなどの画像編集ソフトを使⽤して制作のシミュレーションを⾏ってから、⾃作のローラーを⽤いて図像や有名な彫像作品などのモチーフを反復させて作品を制作。デジタルな複製があふれるいま、⾃作ローラーであえてアナログな反復を⽤いることにより、虚ろなものと思われがちな図像や記号の反復の過程を画⾯上に固定し、デジタルでは表現できない偶然性を⽣み出している。

 Taka Konoは1994年⽣まれ。ニューヨーク州パーソンズ美術⼤学で学ぶ。帰国後、千葉県松⼾市にてアートスペース「mcg21xoxo」を主宰。Ritsuki Fujisaki Galleryでは今夏に個展「down4u」を開催した。

 本展は、転写技術を⽤いた作品群が4人の作家から提⽰されるが、イメージに対しての、より真摯な態度を求める。鑑賞者に解釈が要請される現代美術の慣習的関係を断ち切り、それに反抗することにより、改めて視覚的イメージ、作家または作品への対峙を⾏うことを意図しているという。