EXHIBITIONS

近藤恵介「絵画の手と手」

2022.10.28 - 11.27

近藤恵介 ひとときの絵画 2022

近藤恵介 ひとときの絵画 2022

 LOKO GALLERYでは、画家・近藤恵介の個展「絵画の手と手」が開催されている。

 近藤は1981年福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。展覧会や、書籍・雑誌などの印刷物を通じて継続的に作品を発表し、近年は画家・鏑木清方が提唱した「卓上芸術」を端緒とする連続展「卓上の絵画」で、近代日本画の別の展開可能性を探る。2020年には論文「卓上の絵画、線の振幅」を書いている。

  LOKO GALLERYでは、小説家・古川日出男との協働による2人展を、2016年の「ダンダンダン。タンタンタン。」、2019年の「、譚」と開催。過去2回の展示では、近藤が制作の過程にある作品を相手に委ねることを繰り返すことで描いた線に時間が介在し、作品が生まれ続けた。

 今回は、小林古径や安田靫彦の作品を模写、引用した新作を展示。古川との身体的、物理的やり取りの協働から折り返すかのように、所在しない他者との理念的な協働によって、時間性を超克した線が引かれ作品が立ち現れる展示になるという。