EXHIBITIONS

パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂

2022.11.05 - 2023.02.05

シャルル・ガルニエ パリ・オペラ座(ガルニエ宮)のファサード立面図、1861年8月 1861
フランス国立図書館蔵 © Bibliothèque nationale de France

パリ・オペラ座ガルニエ宮内観 © Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Paris

ジャン=バティスト=エドゥアール・ドゥタイユ オペラ座の落成式、1875年1月5日 1878
オルセー美術館蔵(ヴェルサイユ宮殿に寄託) Photo ©RMN-Grand Palais (Château de Versailles) / Gérard Blot/ distributed by AMF

エドゥアール・マネ オペラ座の仮装舞踏会 1873 石橋財団アーティゾン美術館蔵

エドゥアール・マネ オペラ座の仮面舞踏会 1873 ワシントン、ナショナル・ギャラリー蔵

アルフレッド・エドワード・シャロン 『パ・ド・カトル』を踊るカルロッタ・グリジ、マリー・タリオーニ、ルシル・グラーン、ファニー・チェリート 1845
兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション

レオン・サモイロヴィッチ・バクスト 『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り 1910頃
フランス国立図書館蔵 © Bibliothèque nationale de France

ジャン=バティスト・カルポー ダンスの精霊No.2 1872-1910 オルセー美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Tony Querrec / distributed by AMF

 フランスを代表する歌劇場、パリ・オペラ座の歴史をたどる展覧会「パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂」がアーティゾン美術館で開催される。

 ルイ14世によって、1669年に設立されたパリ・オペラ座。350年以上のあいだ、台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現をつねに注文してきた。

 パリ9区の絢爛な建築は、19世紀後半パリの近代化の一環として計画され、1875年に完成したもので、設計者の名に由来しガルニエ宮(オペラ・ガルニエ)とも呼ばれる。1989年にはバスティーユ歌劇場(オペラ・バスティーユ)が完成し、現在は2つの劇場にてバレエ、オペラの古典から現代作品までを上演している。

 本展覧会は、パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりつつ、とくにロマンティック・バレエ、グランド・オペラ、バレエ・リュスの時代にあたる、19世紀から20世紀初頭に着目。そして、舞台装飾や衣装デザインといった様々な芸術分野との関連性や、文化的、社会的な視野からパリ・オペラ座の魅力を紹介する。

 フランス国立図書館やオルセー美術館などから約200点の作品が来日するほか、アーティゾン美術館からは、エドゥアール・マネがパリ・オペラ座を題材とした作品も出展。ワシントン、ナショナル・ギャラリー所蔵の同主題の作品とともに展示される貴重な機会となる。