EXHIBITIONS

たかくらかずき個展『仮想大戦(銀)』

2022.10.05 - 10.16

キービジュアル

たかくらかずき『仮想大戦(金)』(YOD Gallery、大阪、2022)での展示風景 撮影者=山本博克

たかくらかずき『仮想大戦(金)』(YOD Gallery、大阪、2022)での展示風景 撮影者=山本博克

たかくらかずき『仮想大戦(金)』(YOD Gallery、大阪、2022)での展示風景 撮影者=山本博克

たかくらかずき『仮想大戦(金)』(YOD Gallery、大阪、2022)での展示風景 撮影者=山本博克

 YOD TOKYOでは、たかくらかずきによる個展「仮想大戦(銀)」が開催される。本展は、大阪のYOD Galleryにて行われた「仮想大戦(金)」の巡回展となる。

 たかくらかずきは1987年生まれ。3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを使用し、東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求をテーマに作品を制作している。現在は主に日本仏教をコンセプトに制作を行う。京都芸術大学非常勤講師。openseaではNFTシリーズ「BUSDDHA VERSE」を展開中だ。

 本展は「特撮怪獣映画」をテーマとし、近年NFTを用い制作してきた仏像と妖怪のキャラクターが多様なかたちで作品に引用されている、作家自身による二次創作的な作品群を展観するもの。仏像や妖怪を日本固有の代表的なキャラクターとしてとらえ、作品を制作することが「仮想大戦」のテーマのひとつだという。

 大阪での展覧会「仮想大戦(金)」を経て、たかくらは、存在し得ないものであり妖怪であり、彼岸の存在であるデジタルデータ、そしてAIとの共存、共同制作によって、人間にとっての彼岸としてのデジタルデータの領域を覗き見ること、向こう側に片足を踏み入れた状態でいるということにより一層興味を寄せている。東京での「仮想大戦(銀)」では、妖怪としてのAIツールとともに新たな「妖怪」を考えるキャンバス作品のシリーズが新たに加わる。

 また会場では、アーティストのヌケメと深地宏昌とのコラボレーション作品の展示・販売も行う。