EXHIBITIONS
高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.11
フラジャイル/ひそやかな風景
独自性のある優れた作家を紹介する「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」。今回は「フラジャイル/ひそやかな風景」をテーマに、赤松音呂、諫山元貴、稲崎栄利子、北野謙、本田健のアーティスト5人を迎える。
赤松音呂(あかまつ・ねろ)は現在、神奈川県在住。2003年武蔵野美術大学彫刻学科卒業、05年東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了。インスタレーションをはじめ様々なメディアで、普段の生活上でひそかに脈打つリズムを掬い上げる。写真作品《Meteon》(2019)は気化熱の原理によりガラスのオブジェが動き、香川特産の音の鳴る石・サヌカイトの密やかな音を響かせる。
諫山元貴(いさやま・げんき)は1987年大分県生まれ。現在、広島市在住。2009年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業、11年広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程(現代表現領域)修了。「崩壊と複製」をキーワードに制御できない出来事により物質が変化する様子を映像やインスタレーションにより表現している。
稲崎栄利子(いなざき・えりこ)は1972年兵庫県生まれ。現在、高松市在住。95年武蔵野美術大学造形学部陶磁コース卒業、97年京都市立芸術大学大学院専攻陶磁器修了。独自の繊細な技法により陶芸の可能性を拡張を試みている。写真作品《現像》(2018)では、1ミリ程度の太さの土による細かなパーツを無数に組み合わせ、高さ40センチ弱の山のようにかたちにしている。
北野謙(きたの・けん)は1968東京都生まれ。現在、東京都在住。1991年日本大学生産工学部数理工学科卒業。人間の視覚を超えた、人間と宇宙をめぐるビジョンを写真により表現する。香川県で撮影された《「光を集める」より 香川県土庄町1 2017年冬至-2018年夏至》(2017~18)は、シャッターを半年間開放することで、毎日の太陽の軌跡が線の集積となって描き出されている。
本田健(ほんだ・たけし)は1958年山口県生まれ。87年に岩手県遠野に移り、同地を拠点に近隣の山野の風景を大画面にチャコールペンシルで写実的に描いている。また、自宅や庭の身近な風景を描く小型の油彩の制作も続けている。《山あるき-四月(木下闇の草木)》(2019)は、本田が山歩きの際に撮影した写真に升目を引き、大画面に機械的な手法で巨大化して描きおこす独自の手法による作品だ。本作ではうっそうとした草木の一角に光が射す印象的な風景が表現されている。
本展は、5人の気鋭作家による作品を通して、「フラジャイル(fragile=こわれやすい、繊細な)」な表現の魅力に迫る。
赤松音呂(あかまつ・ねろ)は現在、神奈川県在住。2003年武蔵野美術大学彫刻学科卒業、05年東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了。インスタレーションをはじめ様々なメディアで、普段の生活上でひそかに脈打つリズムを掬い上げる。写真作品《Meteon》(2019)は気化熱の原理によりガラスのオブジェが動き、香川特産の音の鳴る石・サヌカイトの密やかな音を響かせる。
諫山元貴(いさやま・げんき)は1987年大分県生まれ。現在、広島市在住。2009年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業、11年広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程(現代表現領域)修了。「崩壊と複製」をキーワードに制御できない出来事により物質が変化する様子を映像やインスタレーションにより表現している。
稲崎栄利子(いなざき・えりこ)は1972年兵庫県生まれ。現在、高松市在住。95年武蔵野美術大学造形学部陶磁コース卒業、97年京都市立芸術大学大学院専攻陶磁器修了。独自の繊細な技法により陶芸の可能性を拡張を試みている。写真作品《現像》(2018)では、1ミリ程度の太さの土による細かなパーツを無数に組み合わせ、高さ40センチ弱の山のようにかたちにしている。
北野謙(きたの・けん)は1968東京都生まれ。現在、東京都在住。1991年日本大学生産工学部数理工学科卒業。人間の視覚を超えた、人間と宇宙をめぐるビジョンを写真により表現する。香川県で撮影された《「光を集める」より 香川県土庄町1 2017年冬至-2018年夏至》(2017~18)は、シャッターを半年間開放することで、毎日の太陽の軌跡が線の集積となって描き出されている。
本田健(ほんだ・たけし)は1958年山口県生まれ。87年に岩手県遠野に移り、同地を拠点に近隣の山野の風景を大画面にチャコールペンシルで写実的に描いている。また、自宅や庭の身近な風景を描く小型の油彩の制作も続けている。《山あるき-四月(木下闇の草木)》(2019)は、本田が山歩きの際に撮影した写真に升目を引き、大画面に機械的な手法で巨大化して描きおこす独自の手法による作品だ。本作ではうっそうとした草木の一角に光が射す印象的な風景が表現されている。
本展は、5人の気鋭作家による作品を通して、「フラジャイル(fragile=こわれやすい、繊細な)」な表現の魅力に迫る。